移植レギュレーター流用

昨年くらいからバッテリーの持ちが悪いような気がしていました。レクチが悪いのか、ダイナモ自体が悪いのかといろいろ考えておりました。その原因が私自身の人災であったと気づいたのは今年の4月でした。
サムライのレギュレーターは左側のサイドカバー内にあります。そこは結構広い空間になっているのですが、私はそこへ交換用のプラグを小物入れに入れて収納していました。これが今回の原因でした。本来、この空間はレギュレーターから出る熱を冷やすために設けれれていたスペースなのですが、そこへ物を入れたがために熱がたまってレギュレーターを破壊してしまったという訳です。
なんとも恥ずかしいことですが、これでは乗ることができませんので他車からレギュレーターを移植しようと考えました。

エンジンのダイナモで発電された電気はレクチファイヤーで整流されたあとレギュレーターで制圧されます。サムライのダイナモは三相交流式で、エンジンの回転数に比例して発電するタイプです。最近のものは、永久磁石の代わりにフィールドコイルによって発電量を制御しているものもあるそうです。サムライのレギュレーターを探すことは難しいので、現在一般的に使われているレギュレートレクチファイヤーへ交換することにしました。サービスマニュアルを見るとサムライのレギュレーターは電圧が15.5Vに達すると電気をカットしているようで、交換するものはそれと同じタイプであることが望ましいと考えました。ただし、フィールドコイル用のものは恐らく使えないはずなので、そのあたりにも気をつけて探してみました。


まずは配線図を確認します。
ダイナモから上がってきた3本すべてがレクチとつながっていません。2本はレクチ1本はレクチとレギュレーターに分岐してつながっています。またレクチで整流された電気はそのままバッテリーへ、レギュレーターから出た電気は茶線につながっています。この時点で私には??の状態でした。
サムライの配線は私が考えている回路とは違っていました。。。
悩んでばかりいられません。まずは行動あるのみです。オークションでSR400(1JR)用のレギュレートレクチを落札しました。なぜこれを選んだのかと言うと、IN側(白線)が3本、OUT側(赤線と黒線)が2本なので、少し工夫すれば使えるのではと考えたからです。
少し綺麗にして、ギボシに付け替えました。
これがサムライの純正レギュレーターです。私がバカだったがために代えなければならなくなったことが情けなく思います。
これはジローさんが用意してくださった高性能レクチです。バッテリーボックスの後ろ側にあります。配線図から考えると、これはとっといた方が良さそうなので、そのままにしておきます。今回交換するレギュレーターは今までと同様につなぐことにしました。
今までどおりの場所に取り付けられるように取り付け穴を加工します。
こんな感じで取り付けました。フレームが干渉しますので、ナットを裏側に一つかませてあります。配線はIN側の3本を1本にまとめ、今までと同様につないであります。赤線は茶線につなぎ、黒線はバッテリーのマイナスへつなぎました。
さて、始動テストです。バッテリーも新調しました。キック数回で無事掛かりました♪
電圧もアイドリング時で13.0V、回転を上げていくと15.0Vで電圧が下がりました。ちゃんと制圧されているようです。ライトオンでは13.6Vくらいまで制圧されます。とりあえず大丈夫そうですが、交換したらなぜかディーゼリングを起こすようになってしまいました。
テストを兼ねて森町のカワセミ湖まで走ってきました。
とりあえずトラブルもなく走れましたので、このまま様子を見てみます。(終わり)



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