さくっとシリンダーとピストンを外します。 シリンダーを外すためにはタンクが干渉してしまうので、タンクを固定してある3本のボルトを外してタンクを持ち上げた状態で作業します。サムライはタンクがエンジン上でフレームをまたぐように連結されていて外すのがとても面倒なので、このようにして作業しています。ここまでの作業時間は15分ほどです。 |
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シリンダーです。 排気側のスカート部にうっすらと縦傷があります。指で触っても凹凸は感じない程度です。かるくペーパーで修正すれば問題なさそうです。シミのように見えるのは錆びていた部分です。こういうのも良くないのだろうなぁ。 |
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掃気側です。こちらは目だった傷はありませんが、テカテカな状態です。磨り減っている証拠です。こちらにも錆びの痕跡があります。 | |
ピストンにもシリンダー同様に縦傷がありました。代えもありませんので修正して使います。その代わりリングは新品に換える予定です。 | |
ここで重大問題が発覚! ピストンが上死点あたりのシリンダー内壁にリングの当たった輪がくっきりとありました。指で触るとわずかに盛り上がっています。これは私の推測ですが、スカスカなシリンダーをピストンが首を振った状態で動いていたために、このような跡がついてしまったのではないかと・・・ |