抜けて知る

プロローグ
昨年(2007年)の11月ごろに休眠中のTLを引っ張り出してエンジンを掛けてやったときでした。
キャブやらプラグやら一通りチェックして後、キック一発でエンジンはあっけなく始動しました。軽くスロットルをあおって、戻すときにエンジンヘッド右から白煙が「プシュ」っと噴出しました。ヘッドとシリンダーの合わせからオイルは滲んでいたもののまさか・・・
そういうわけで12年ぶりにエンジンを割ることにしました。12月のはじめにさくっとエンジンは下ろしましたが、そのまま年を越え2月になってようやく重い腰を上げました。(遅くなったのは、ただ寒かっただけです〜)

作業をはじめたのは去年(2007年)の12月でした。
まずはオイルを抜きます。だいぶ黒いです。
ペダルなどをはずしていきます。はずすだけなので何にも大変ではありません。
下ろしました。ここまで所要時間30分程度です。エンジンも軽くて小さいので大変楽です。
ここまでやりましたが、この後いろいろと忙しかったり寒くなってきたりで<作業は中断。温かかくなるまで待ちました。
さて、年も明けてついでに一月を過ぎてもう二月です。やっと作業を再開しました。
2ストと違って4ストは部品が多いです。(当たり前)でも単気筒なので1時間もかからずに全バラです。
さて、12年ぶりのご開帳なので、まずはチェックです。
ヘッドが抜けた原因はばらしていてすぐに判明しました。写真をみていただければわかりますが、スタッドボルトのネジがつぶれていたために、それを締めていたナットの山が馬鹿になっていました。つまり締まっていなかったということです。
カムをよく交換していたのが原因です。ダイスでとりあえず修正してみます。
シリンダーはクロスハッチもまだ残っていますので、よい状態ですね。ボア52mmのスリーブです。
燃焼室はだいぶ汚れています。すこし湿っていましたので濃かったということですね。バルブは多分大丈夫でしょう。
さて、あまり気にしていませんでしたが、キックシャフトが太いです。サムライよりも太いです。つまりマッハよりも太いということです。
ミッションやクラッチとかもそうですが、カワサキくらべ創りがいいです。さすがホンダです。
クランクはガタもなく良好です。フライホイールのキーはなめかかっていましたので交換します。
これが抜けたヘッドガスケットです。ボアアップしていますので、社外品のものを探さないといけないのですがあるのかな?
ピストンはスカートに少し擦り傷がありますが全く問題ないと思います。少しペーパー当てておく程度で良いでしょう。
ピストンヘッドも燃焼室と同様にカーボンが付着しています。やはり濃いようなので次回のセッティングはもう少し薄めにいきます。

まぁ、状態としては良いのだと思います。ただスタッドが修正できないと少し困りますね。各部のクリーニングが終わりましたら、シール類とガスケットを調達して組みなおしていきたいと思います。ボチボチやっていきますので、更新は不定期です。
つづく〜


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