止まる鼓動

このサムライに乗り始めてもうすでに5年以上が経ちました。乗り始めたころからずっと気になっていたのがピストンとシリンダーのクリアランスです。あなたにも聞こえませんか!?鈴の音が。 でも紹介していますが、ここに症状がかなり進んできている感じでした。その症状とは

●エンジンを掛けた直後はアイドリングを維持できない。
●エンジンを掛けてから数分(5分以上)間、右気筒に火が入らない。
●アイドリングが高い。
●チンチンジャラジャラとものすごくうるさい。

今までは右気筒に火がはいりさえすれば、走行には問題なかったのですが、とうとうアイドリング〜低速域で右気筒が失火するようになってしまいました。私が推測するには、圧縮が下がってしまいプラグが火を飛ばしても引火しない状態になってしまったと。
季節もちょうど冬に入るところですし、来春に向けて心機一転させてあげようと決めました。


シリンダーを外すためにはタンクを少し上へずらさないと外せません。
A1のタンクは下でホースによって繋がっていますので、タンクを外さずにあくまでもずらしての作業となります。
シリンダーヘッドを外していきます。
まずは右から。
そして左も外します。
こう見るとフィンの大きさに驚きますね〜
エキパイも外さないとシリンダーは抜けませんので、師匠から頂いたフランジ用レンチでフランジナットを緩めて外します。
無事完了♪2サイクルは本当に楽ですね〜
ここまで15分くらいです。
さて、外したシリンダーを検証します。
まずは左側。やはり以前よりもスカート部の傷が多くなっていました。相当ピストンが首を振っていたと思われます。
そして問題の右側。
う〜ん、かなりきています。
次にピストンを見てみます。
問題の右側はピストンのカーボンが湿っていました。燃えていないということです。
左側は乾いて狐色でした。
少し焼けがきついかも。きっと右側の負担がかかったせいだと考えられます。
外したシリンダーは東海内燃機工業さんにお願いしました。GAの時もここでお世話になりました。

さてさてということで、ボーリングがあがってきたらすぐ組めるようにベースガスケットを切り出しておきました。




まぁ、慌てずにボチボチやって行こうと思います。暖かくなるまでにはどうにかなることでしょう〜
つづく。。。

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